在留資格のオンライン申請
2022年3月から在留資格の申請の一部をオンラインで行うことができるようになりました。
窓口に出向く必要がなくなったというメリットがありますが、その一方、申請にはマイナンバーカード等が必須であるなど一部の障害があります。
今回のブログでは外国人の方がご自身で在留資格の申請する場合の、申請の対象・方法・メリットについて取り上げていきます。
1.対象の申請
オンライン申請では、下記の申請が可能です。
A.「在留資格認定証明書交付申請」(海外に住んでいる外国人を日本に呼び寄せるための手続き)、
B.「在留資格変更許可申請」(在留資格を変更する手続き)、
C.「在留期間更新許可申請」(在留資格の期限を延長する手続き)、「在留資格取得許可申請」(入管法の上陸手順を経ずに日本に在留している人が対象の手続き)、
D.「就労資格証明書交付申請」(申請人が行える「就労活動」を法務大臣に証明してもらう手続き)、
E.「再入国許可申請」(外国人が一時的に日本を離れる際に、再入国の手続きを簡略化する手続き)、
F.「資格外活動許可申請」(留学生などがアルバイトをすることを認めてもらうための手続き)
注意が必要なのは、申請をする時点で有効な在留資格を持っている必要があります。
2.オンライン申請システムの利用までの流れについて
ここでは利用方法および流れを説明します。
まず、外国人がご自身でオンライン申請の利用では、下記の5つが必要となります。
① マイナンバーカード (署名用電子証明書と利用者証明用電子証明書が必要)
② 在留カード
③ パソコン(スマートフォンでは申請は不可能)
④ ICカードリーダライタ(マイナンバーに対応したもの)
JPKIクライアントソフト(公的個人認証サービスポータルサイトからダウンロード可能)
もし仮にマイナンバーカードをお持ちでない場合は、お近くの市役所や区役所等でマイナンバーカードを申請して交付してもらう必要があります。
また、オンライン申請はスマートフォンではできない点にも注意が必要です。
申請する際にはPCを準備する必要があります。
JPKIクライアントソフトはこちらからダウンロードできます。
次に、利用者登録でカードリーダを使って、マイナンバーカードを読み込みます。
ここでは、署名用パスワードと利用者証明用パスワードが必要になりますので、事前に準備ください。
最後に、利用者のお名前や生年月日等を入力することで利用者登録がされて、オンラインシステムが利用できるようになります。
3.オンライン申請システムのメリットについて
オンライン申請には次の3つのメリットがあります。
オンライン申請システムのメリットは24時間365日いつでも利用でき、出入国在留管理局での待ち時間がないことです。
入管までわざわざ行く必要がなくなるため、時間が短縮できることが最大のメリットです。
さらに、これまでは申請書類を紙で印刷して窓口で提出していましたが、オンライン申請の場合は印刷の必要もありません。
また、オンライン申請システムに一度登録すると過去の情報や履歴も全てシステムの画面上で管理・把握することができることがメリットとして挙げられます。
4.まとめ
在留資格オンラインシステムの利用することで出入国在留管理庁の窓口に行って手続きをする必要がなくなりました。
さらに、この在留資格オンラインシステムはほとんどの在留資格に対応しています。
しかし、オンライン申請だからこそ、マイナンバーカード、在留カード、パソコン、ICカードリーダライタが必要となります。
また、会社や代理人がオンライン申請をする場合には別途必要な情報や書類がありますので、オンライン申請システムのHPをご確認ください。
今回はオンライン申請システムについて取り上げました。
申請がシステム化されることで、ユーザーにとっては非常に便利になりましたが、事前の準備やオンライン上での申請がわかりずらいと言った声も聞きます。
KIS名古屋はその豊富なノウハウや経験、実績がございますので、「在留資格オンライン申請」についてご不明点やご質問等がございましたら、そのお手伝いを喜んでさせていただいています。
もし、なにかお困り事がございましたら弊所まで遠慮なくご連絡ください。
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